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今、ヨーロッパでファッション・ビジネスをリードしているといっても言い過ぎではないのがセレクト・ショップ、その品揃えの中心はフレンチ・カジュアルと 呼ばれているパリの普段着です。
そういったコレクションの多くは、パリのサンティエ地区周辺で買い付けられています。

「アニエス・b」、「NAFNAF」、「KOOKA」Iなどのブランドを生み出した、このサンティエ地区は日本で例えれば、東京は馬喰横山、大阪だと船場と言ったところでしょうか。
パリコレの終わった今の時期は、新しいトレンドを取り入れたコレクションが続々と登場していて、日本からも多くのバイヤーが詰め掛けています。

どちらかというとベーシックなスーパーブランドのアパレルと違って、流行をいち早く取り入れて製品化するのがサンティエ地区のメーカーのウリで、 パリコレの翌週には同じデザインのコレクションが店頭に並んでいるなんてことも珍しくありません。
また、チープなプリントではなくコテコテ刺繍、ド派手なラメなどで飾り付けられた “クチュール・カジュアル”
といわれる手の込んだアイテムなども、バイヤー達には大いにウケているようです。

同じ繊維関係の問屋街とは言っても、コレクションの洗練振りは歴然で、馬喰横山や船場などが肩を並べるには少し無理がありそうです。
さすがはパリ、世界的なファッションの中心地の面目躍如という感じでしょうか。

サンティエ地区の風景。他の地区に比べると、その名の通りの「小道」です。 サンティエが発祥のブランド「KOOKAI」のショップ。日本でも人気のブランドですね。 こちらは「レアール地区」。渋谷に似た感じの活気のある街です。

もともと、サンティエに隣接するパリのレアール地区は、言ってみればパリの渋谷とも言える若者の街。
渋谷もそうですが、ニューヨ−クのSOHO、ヴィレッジなど若者が集まる場所には、ファッション限らず次々に新しいムーヴメントが生まれているのはご存知の通りだと思います。
もちろん、このレアール地区もその例に漏れず新しい物を生み出すエネルギーと、それを受け入れる懐の深さを感じる地区です。

また、もう一つ渋谷と似ているなと思ったのが、いわゆるIT系の企業が数多く集まっているところです。
渋谷もシリコンバレーを模したニックネーム、“ビット・バレー”と呼ばれて久しいですが、ここサンティエ地区も1998年にYahoo! Franceが引っ越してきてから、100社を超すウェブ関連企業が集まるようになり、
シリコン・サンティエ(Silicon Sentier)として生まれ変わろうとしているというウワサもあリます。

ポンピドーセンター(近代美術館)です。 ここの6Fにはすごく眺めのいいレストランがあります。 先日、イヴ・サンローランの引退記念ショーもここで行われました。
 
スペインを代表するブランド、ZARAのショップ。リーズナブルでお洒落なデザインのアイテムで一杯です。日本では心斎橋のお店が有名です。 バッグで有名なウプラもここが本店です。店内には日本ではなかなか手に入らないレアなアイテムでいっぱいです。

ちなみにこのサンティエ(Sentier)という言葉、フランス語で小道とか細道という意味があります。
その言葉どおり、他の地区よりも少しゴチャゴチャしていて街路も狭く感じるこの地域は、少しガラが悪いなんて言う話もありますが、綺麗にまとまっているサントノーレやシャンゼリゼなどとはまったく違った雰囲気を楽しめるでしょう。

大道芸人達が思い思いの芸を披露してくれているポンピドー・センター(近代美術館)もこのエリアにありますので、パリに行く機会がありましたら是非足を運んでみて下さい。



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