イラクでの戦争、そしてアジアで猛威を振るっている肺炎「SARS(重症急性呼吸器症候群)」などの影響で一般の旅行者はもちろん、多くの企業も海外出張を禁止し出張中のスタッフも日程を繰り上げて帰国するように指示が出ているようです。
一つ例をあげますと名鉄観光が、米国のイラク攻撃が近づいた3月18・19日の2日間で約1,400人が海外・国内ツアーをキャンセルしたと発表されています。
また「SARS」が香港で猛威を振るってからというもの、とある日の成田発の香港行き旅客機は乗客数が座席数395席の1割にも満たない、たった35人!
この2つのデータだけ見ても、航空会社や旅行社への打撃は非常に大きいと言えます。
そんな中、3月20日〜23日と最悪のタイミングで開催されたイタリア・ミラノの「ミッペル(MIPEL)フェアー」、このコンテンツでも度々取り上げている世界最大の皮革製品の展示会です。(↓続く)
(↑続き)我々服飾雑貨のビジネスに携わっている人間にとっては大切な展示会ですが、今回はアメリカや中東諸国からのバイヤーが激減しており、前代未聞とも言える非常に寂しい展示会となってしまいました。
ブランドメーカーの多くが2月〜3月に掛けて値上げを発表しておりますが、いくら品質&デザインに自信のあるメイド・イン・イタリーでも、知名度の無い中小のメーカーの製品は、最近のユーロ高を価格に転化することが難しいのが実情。
そういった円安による仕入原価の上昇も来場者が少なくなっている一因だと言えるでしょう。
最近の傾向としては、イタリアのメーカーでありながら製造拠点を中国で開拓し、値引き交渉の厳しいバイヤー向けに中国製のバッグをオファーするところも増えています。イタリアまで出張に行って、選んだコレクションが中国製!なんてことも、値段だけで判断する傾向が強い量販店のバイヤーには良くあることだと言えます。
本当に良い物をリーズナブルな価格で販売し続けるには、テロにも負けないアグレッシブな使命感と、中間業者を排除した流通を考える必要があります。
アイラブブランドの社会的な責任もますます大きくなってきそうです。
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