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カーニュ・シュル・メール
Cagnes-sur-Mer

ルノワール終焉の地

 

ニースとカンヌの丁度真ん中辺りに位置するカーニュ・シュル・メール。

コートダジュールのリゾート地といえば、上流階級が集うゴージャスな雰囲気を想像しがちですが、ここは本当に静かな田舎町。

ニースからだと電車で15分、バスで25分で到着する距離なので、何か不思議な感じ。しかし、のんびりと寛ぎたい向きにはピッタリの趣があります。

ニースからカーニュ・シュル・メールへは電車で約15分。今日もいい天気です。 田舎町なのに意外と多い観光客 町のいたる所に城の旗とお花が飾られています。

それもそのはず、カーニュ・シュル・メールは、印象派画家でも巨匠であるルノワールが 晩年ここで過ごしたことで知られています。 そして、画家のモディリアーニ、スーチン、藤田嗣治、またスターのグレタ・ガルボ、ブリジット・バルドーも ここで過ごしました。

ここでこの町の何が数々の芸術家達やスター達を魅了したのか、そしてルノワールはなぜ晩年にこの町に住もうと 思ったのかを一緒に見て行きましょう。

宝石店も名前も”ルノワール”。 町にある石像もルノワールっぽいです。 駅から15分ほど歩いてやっと小道に入る看板を見つけました。
通りの名前もルノワール。 こんな坂の小道なのにビュンビュンとばしてくる車。はっきりいって南仏の人はスピード狂です。 ゆるやかだったけど長かった坂を登ったところにルノワールの家があります。レ・コレット(小さな家)と呼ばれています。

この町はとても女性的な空気に包まれています。あちこちに花が飾られており、中世の町並みの風情と溶けこんだ この雰囲気に思わずため息がでてしまうほどです。

ルノワールはリューマチに冒され医者の勧めにより、南仏に住むことにしました。日に日に悪化する病状でありながらも 数々の作品をこの地で作り上げました。また彼には珍しく彫刻の作品もここで作っています。

そこで実際にルノワールのアトリエを訪ねてみました。町のメインストリートから上り坂を何分か歩いたところにありますが、リューマチに冒されていたルノワールにとって、この坂は非常にきつかったのではないでしょうか。

家の真下にある銅像はとても印象的でした。ルノワールは中世の女性的なふっくらとしたタイプが好みのようです。 家の裏側です。2階右側の窓がルノワールのアトリエでした。 裏庭に竹林がありました。そういえば、モネの庭園にも同じように竹林がありました。

ルノワールの家から少し離れたところにあるおみやげやさんです。 オリーブの木はなんと樹齢何百年です。 遠方に見えるは中世の町とグリマルディー城です。

それにしてもルノワールの家は敷地も広く眺めのいい所でした。庭にあるオリーブの木は樹齢何百年といわれる大木です。遠方にはグリマルディー城が見えます。庭が広大だったことに対して、家はとても小さかったです。 普通の一般家庭の家の大きさでしたよ。

ルノワールの生い立ちは、50歳の時にリューマチに冒されたこと以外は、ゴッホのように自分の耳を切ったり、 モディリアーニのように極貧と戦った上に早死にしたりなどのように波乱万丈ではなく、ゴシップやスキャンダルも 聞きません。それが反対に幸せな彼のキャンバス作りに影響したのかもしれませんね。

グリマルディー城をズームアップしてみました。 では、今度はグリマルディー城へ。町の中心に、お城への無料シャトルバスがあります。 お城の入り口へと向かいます。

ルノワールは言いました。 「芸術が愛らしいものであってなぜいけないんだ?世の中は不愉快なことだらけじゃないか」と。

彼が交遊を持っていた画家はモネ、セザンヌ、シスレー、バジールなどです。 モネはルノワールとは対照的で、モネが自然に魅せられ風景を描き続けたことに対し、ルノワールは人を描く事に魅力を感じ、人物画をメインとしたことが大きな特徴です。

油絵なのに水彩画のように、そしてあの透明感を持って描いた画家として先駆者でしたので、他の画家達へ大きな影響を及ぼしたのはいうまでもありません。 1919年死去。死ぬまで幸せな絵を描き続けました。

道は全て小石で出来ています。見えますか? お城です。旗をこんなに掲げているのは観光客のため? お城の内部です。

お城の頂上から撮った写真です。 それではこれから中世の町へとご案内します。まずはお土産やさん。 なんとレストランです。

次は多くの画家が愛した中世の町”オ・ド・カーニュ”へ行って見ました。

ここに来た時、まるでタイムスリップした ように感じられたほど中世の町並が強く残っていました。何と石畳は16世紀につくられたもの。 家の窓には花が飾られていて何とも素敵でした。

てっぺんにあるグリマルディー城からの眺めは最高で、 あのオレンジ色の瓦の屋根が一面に広がり、その向こうに地中海が見えます。ため息が出るほど素敵ですよ。

最後に、カーニュ・シュル・メールはとても小さな町ですがニースに来た際に一度足を運ばれてみてはいかがですか? あくせく観光地にまわるのではなく、ここでゆっくり散歩すればきっと何かを得ることが出来るはずですよ。

これでもかっていうぐらいお花に包まれていますね。 ふとした小道もこんな感じで風情があります。 南仏らしいテラコッタ色の家。ひっそりとしてて、本当に安らぐ景色です。

 

 


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