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「私は古典的な脈略で英国を風刺するときが、最も幸せである」
そんな ヴィヴィアンの思いが作品となったのが88年から90年に掛けて発表された「ブリテン・マスト・ゴー・ペイガン(英国は快楽主義となるべし)コレクション」。
英国の伝統と古代ギリシャの影響を受けたこの作品は、伝統、文化、尊厳への畏敬と、パロディや性的解放への嗜好性という矛盾を宿しており、ギリシャ古典のポルノグラフィックなイメージのプリントをテーマに取り上げています。
今春、発表されたペニスTシャツは、90年春夏コレクションである
「ペイガンX」から取られたモチーフ。余りにも大胆なペニスのプリントはヴィヴィアンの作品以外ではありえず、最もヴィヴィアンらしいデザインだと言えるかも分かりません。
人々を驚かせるインパクトのあるモチーフですが、ずっと見ていると中々可愛く思えてくるから不思議です。
また、英国の伝統に敬意を払いながらも、人々が考える道徳に挑戦し続けてきたヴィヴィアンの思いが、メッセージとしてプリントされているのが
「グレイブ(墓場)Tシャツ」です。
Tシャツには、墓場をイメージさせるレンガがプリントされており、その上には「Orthodoxy
is the Grave of Intelligence」の文字が殴り書きされています。
直訳すると「正教は知恵の墓場」となりますが、ここで言う「正教」とは キリスト教の道徳(律法、戒律)を指していると思われます。
キリスト教社会では、神の基準を犯すことがすなわち罪となります。(英語では、
法律を犯す罪を「Crime」、道徳を犯す罪は「Sin」と区別されていますが、 神に逆らうという意味においては「Sin」の方が重大な問題だと考えられています)
「そんなモラルに縛られていたらクリエイティブな仕事は出来ない」と言うヴィヴィアンの姿勢がここからも伺うことができ興味深いですね。
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