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ヴィクトリア&アルバートミュージアム

ファッションの歴史を探る

Part.2


ロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムが所有している貴重なコレクションを通し、ファッションの歴史やデザインの移り変わりを3週に渡ってご紹介していく秋の特別企画。

今週は、世界のファッションの中心と言っても過言ではないロンドンとミラノのファッションの移り変わり、また、女性用のスーツやウエディングドレスについて見て行きたいと思います。

● LONDON (ロンドン)

長年の間、パリのスタイルを横目に仕事をしてきたロンドンのデザイナーたちですが、第二次世界大戦後、既製服に力を入れることによって世界のファッションの中心としての地位を確立することになります。

ロンドンファッションの特徴は、何と言っても英国のテキスタイルにリンクしたトラッドでクラシックなテイラー仕立てにありますが、1960年代以降のロンドンは、若々しくて、カジュアルなファッションの先駆けともなっています。

ロンドンファッションは個々の欲求に沿った作品を提案し続けていますが、それらはボヘミアン、パンク、ロマンチシズムなどから見ることができます。

London

左:Suit  John Cavanagh 1963年の作品

右:Dress  Mary Quant   1964年の作品

London

左:Bondage Vivienne Westwood &
         Malcom McLaren 1977年の作品
右:Jacket   Bill Gibb   1975年の作品

● MILANO (ミラノ)

1945年以前は、ファッショナブルなレディースウエアの生産はイタリアではほとんど行われていませんでした。しかしながら、戦後、テキスタイルを含む、ファッション製品の生産に国を挙げて取り組むことになります。

もともと、シルクを中心とした繊維や、高級なレザーグッズの伝統があるミラノは、1970年代後半までにイタリアのファッションの中心になりました。

最近では、ミラノを拠点とするアパレル企業の多くが、海外から積極的に若いデザイナーを雇い入れ、ファッションデザインを世界中に提案するグローバルなファッション都市としての地位を確立するに至っています。

MILAN

左 :Ensemble Emilio Pucci 1995年の作品
右 :Dress Miuccia Prada  2004年の作品

Milan (Cacktail Dress)

左:Valentino Garavani 1969年の作品
中: Franco Moschino 1988年の作品
右:Gianni Versace   1997年の作品

 

● The Suit for Women (女性の為のスーツ)

聖書の中で女性が男性と同じ衣服を身に着けることを禁じていることもあり、ヨーロッパでは長年の間、男女は異なったスタイルをしなければなりませんでした。

しかしながら、1660年代、女性は男性のスタイルを取り入れ始めました。それは、当時の乗馬服や、18世紀の男性の物と同じペチコートを女性が着ていたことからも分かります。

19世紀、女性は、こういった本来男性用のスポーツウエアを着て、様々なスポーツに参加するようになり、1890年代にサイクリングがポピュラーになったときに、ズボンをはく女性が登場したようです。

左:Woman's Riding Jacket 1750-1760年
右:Bodice and Skiet     約1884年

Based on tailored masculine style

左:Utility Probably Charles Creed London
右:Edward Molyneux 1930〜1940年の作品 Paris

左:Hardy Amiss 1947年の作品 London
右:Digby Morton 1954年の作品 London

20世紀に入って女性のスーツには、パンツとスカートの2種類がありますが、1970年代 までは、パンツスーツはスカートに比べてカジュアルであると考えられてきました。もちろん、現代ではそのような区別は無くなりつつあります。

左: Bardara Hulanicki 1970年製 London
中:Giorgio Armani   1985年製 Milan
右:Dolce & Gabbana  2004年秋冬コレクション

Wedding Dress

1830-1833年製

Wedding Dress

1976年製 Angela Stamp の衣裳

● Wedding Dress (ウエディングドレス)

19世紀には、ほとんどの女性が色付きのウエディングドレスを着ていました。現代のように結婚式の際に着用するだけのもではなく、それ以降のパーティなどにも使用するのが一般的だったようです。

1790年代には、モスリン(現代ではカーテンなどに使われている素材です)が非常にオシャレになり、シルクなどと比べ簡単に洗えることから、ウエディングドレスの多くがモスリンで作られました。 ここでご紹介しているドレスは、ウエディング用に特別デザインされたもので細部に渡ってリッチに仕上げられています。


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