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ヴィクトリア&アルバートミュージアム

ファッションの歴史を探る

Part.3


ロンドンのヴィクトリア&アルバート・ミュージアムが所有している貴重なコレクションを通し、ファッションの歴史やデザインの移り変わりをご紹介していく秋の特別企画。

ヴィクトリア&アルバートミュージアムが、イギリス国家の為に貴重なファッションを収集し始めたのは1860年代。初めは、織物の重要性のためだけにドレスを入手していましたが、 今日ではヨーロッパのクリエイティブな産業の為、様々な資料をコレクションするようになっています。

このミュージアムでは色々な方法を使ってコレクションを入手しますが、自分たちの作品を寄贈するファッションデザイナー達も沢山おられます。写真にあるシフォンのドレスも、クロエから贈られたものです。

また、オークションで購入することも良く有りますが、個人的な寄付と同様に、国際芸術財団や市の同業組合などの組織からの資金援助にも頼っています。

左: Evening Dress and Jacket
Catherine Walker  1989年の作品 London

中央:Dress
Chloe 2005年春夏コレクション

右: Suitcase
Tracey Emin for Longchamp 2004年の作品

The Suit for Men

左:Men's Coat 1775-1780年の作品 London

右:Double breasted Tail Coat
          1830-1840年の作品 London

● メンズスーツ

今日男性によって着られているスーツは17世紀に起源を発します。 1660年代、伝統的な外套とダブレット(17世紀に着られていた腰のくびれた胴着)は、ジャケットとベストに変化していきます。これは次の350年間近代的なスーツに発展したジャケット、ベスト、およびパンツといったスリーピーススーツの原型となっています。

初期のスーツは、女性と同じように、ヴィヴィッドなカラー、豪華な織物、および、飾り立てられた様相をしていました。しかし、18世紀後半から、この明るい絹のアンサンブルはシックなビジネススーツにゆっくりと変化することになります。

19世紀には、ジャケットの丈も短くなり、現代のスタイルに近づいて行きます。 10年単位で見てみると、襟の幅やボタンの締め具、全体的なシルエットなど、変化は決して大きなものではありませんでしたが、1960年代以降のファッションデザイナー達は、より敏感な色と革新的なカットを導入することによって、男性のスーツを変革しようと努力しています。

The Suit for Men

左:Radford Jones 1937年の作品 London

右:Double-breasted Lounge
           1940-1945年の作品

The Suit for Men

左:Tommy Nutter 1969年の作品 London

右:Victor Herbert 1974年の作品 London

左:John Galliano 1995年の作品 London

中央:Paul Smith 1988年の作品 London

右:Ozwald Boateng 1996年の作品 London

● パリ

何世紀もの間、フランスのスタイルは世界中のデザイナー達がクリエイトする作品に影響を与え続けており、パリがエレガンスなファッションの中心であることに異論を唱える人はいないでしょう。

また、その製造技術にも傑出したものがあり、海外の才能あるデザイナー達を育成するにあたっても大きな貢献をしていると言えます。

20世紀にファッションが大きな変化を遂げることが出来たのも、パリの非凡なデザイナー達の努力です。彼らはファッションショーを行い、既製服を導入、またオシャレなスポーツウエアなどもクリエイトして行きます。それらの素晴らしいクチュリエ達は、香水やバッグ、アクセアリーなどにも、その活躍の場を広げていきます。

Maxim's Cocktail Dress

左: Jacques Fath 1950年製 Paris

右: Christian Dior 1947年製 Paris

Evening Dress

左: Hubert de Givenchy 1965年製 Paris

中央: Gerard Pipart for Nina Ricci 1968年製 Paris

右: Jacquet Heim 1959年製 Paris

Evening Dress

左: Thierry Mugler 1999年製 Paris

中央: Perre Cardin 1970年製 Paris

右: Cristobal Balenciaga 1967年製 Paris

第二次世界大戦後、2人のデザイナーがパリのファッション界に大きな影響を与えることになります。

一人は、女性の体形を美しく見せるニュールックを提案して一躍有名となったクリスチャンディオール。もう一人は、建築のアプローチをデザインに生かし、簡素なデザインによって人々の支持を得たクリストバル・バレンシアガです。

これらのデザインは、若い世代のデザイナー達に受け継がれ、フランスのファッション界が新しい時代に入って行きました。


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